アードベッグ&ラフロイグの意外な使い方|料理に“燻製の香り”をプラス

2025.9.14

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スコッチウイスキーの中でも独特の存在感を放つのが、スコットランド・アイラ島で造られるアイラモルト。

中でも「アードベッグ」や「ラフロイグ」といった銘柄は、強烈なスモーキーさとヨード香で世界中のウイスキーファンを魅了しています。

実はこの個性、飲むだけでなく料理に取り入れることで「燻製の香り」をまとわせたような仕上がりになるのをご存じでしょうか?

今回は、アードベッグとラフロイグの意外な使い方をご紹介します。

ウイスキーとは?アイラモルトの特徴

ウイスキーは大麦やライ麦、とうもろこしなどの穀物を原料に造られる蒸留酒。中でもスコットランド産のものを「スコッチ」と呼びます。

その中でも「アイラモルト」とは、アイラ島の蒸留所で造られるシングルモルト・ウイスキーの総称です。

最大の特徴は、ピート(泥炭)を使って大麦を乾燥させることで生まれるスモーキーな香り。潮風や海藻を思わせるニュアンスもあり、「海のモルト」とも呼ばれる個性派揃いです。

代表的なアイラモルト:アードベッグ

アードベッグは、アイラモルトの中でも特に力強いスモーキーさで知られています。

香りを例えるなら、焚火の煙や炭火の香ばしさ。一方でバニラやフルーツのような甘みも感じられ、複雑で奥行きのある味わいが魅力です。

料理に加えると、この「スモーク×甘み」が肉の旨味をぐっと引き立ててくれます。

ラフロイグの魅力

ラフロイグは「好きか嫌いか真っ二つ」と言われるほど強烈な個性を持つウイスキー。

ヨード香(海藻や薬品のような香り)とスモーキーさが際立ち、アイラモルトの代名詞的な存在です。

料理に使うと、燻製を思わせる香りと独特の奥行きが加わり、味に“ひとクセ”をプラス。ラム肉やジビエなど、個性の強い食材と合わせると抜群の相性を発揮します。

料理に使うなら肉料理がおすすめ

アードベッグやラフロイグは、そのまま飲むとクセが強いと感じる方も少なくありません。しかし料理に取り入れると、食材の旨味と一体化して驚くほど調和します。

おすすめは、ステーキ、ハンバーグ、煮込み料理、ミートソース、パスタなど。ひき肉を使ったタコスの具材にもぜひ試してみてください。いつものタコスが一気に大人の味わいに変わります。

使い方のコツは「フランベ風」

実際に料理へ使うときは、フランベのように仕上げのタイミングで少量加えるのがポイントです。

フライパンに注いでから2分ほど火を通せば、アルコールはしっかり飛び、香りだけが残ります。

この「スモーク香だけを残す」使い方をマスターすれば、自宅で手軽にレストラン級の風味を楽しめます。

まとめ|“飲むだけじゃない”ウイスキーの楽しみ方

アードベッグやラフロイグといったアイラモルトは、飲むだけでなく料理にも応用できる万能アイテム。

肉料理やタコスに取り入れるだけで、燻製のような深みが加わり、食卓の楽しみ方がぐっと広がります。

次の週末はぜひ、ひとさじのアイラモルトで“スモーキーな魔法”を料理にかけてみてください。