タコスに合うテキーラ|種類・飲み方・おすすめ銘柄まで
2025.8.15

タコスと聞くと、一緒に楽しみたくなるお酒といえばテキーラ。
メキシコを代表する蒸留酒(スピリッツ)で、「テキーラ」と名乗るためにはメキシコ政府の認定を受ける必要がある、由緒正しいお酒です。
タコスを語るにはテキーラ抜きでは語れず、テキーラを語るにはタコス抜きでは語れない――そんな相思相愛の関係。
キリッとした香りと独特の甘み、アガベ由来の爽やかさが、スパイスやライムの効いたタコスと抜群にマッチします。
ここでは、テキーラの種類や飲み方、そしてタコスに合わせたいおすすめ銘柄をご紹介します。
テキーラの種類
テキーラは熟成期間によって大きく3種類に分けられます。

ブランコ(Blanco)
蒸留後すぐに瓶詰めされる無色透明のタイプ。アガベ本来の香りとキレのある味わいが魅力で、魚介系やさっぱりとしたタコスにおすすめ。
レポサド(Reposado)
樽で2か月以上1年未満熟成。ほのかな樽香とまろやかさが加わり、豚肉やチキンの旨味をより引き立てます。
アネホ(Añejo)
1年以上樽熟成させた深い琥珀色のタイプ。甘く芳醇な香りとコクがあり、ビーフやスパイスをしっかり効かせたタコスに好相性です。
テキーラと認定される条件
テキーラは単なる蒸留酒ではなく、メキシコ政府の厳格な規定に基づき生産されます。代表的な条件は以下の通りです。
・メキシコ国内の特定地域で生産されること
・原料の51%以上がブルーアガベ(アガベアスル)であること
このルールが、テキーラの品質と個性を守り続けています。
アガベスピリッツとは?
テキーラはアガベを原料としたスピリッツの一種で、総称してアガベスピリッツと呼ばれます。
中には「ポルフィディオ」のように、中身はテキーラと同じ製法でも政府の認定を受けられないため、テキーラではなくアガベスピリッツとして販売されるものもあります。
また、メスカルも同じくアガベを原料としたスピリッツで、独自の風味と文化を持っています。
テキーラを飲むときのライムの使い方
ストレートで飲む際は、ライムと塩を合わせるのが定番。ショットの後にライムをかじれば口の中がさっぱりし、アルコールの強さも和らぎます。
逆にライムを先にかじってから飲むと、フルーティーな香りが際立ち、よりマイルドな印象に。
カクテルとして楽しむ
テキーラはカクテルベースとしても優秀。特にブランコは香りが爽やかで色も透明なため、他の材料とよく馴染みます。

・マルガリータ:テキーラ+ライムジュース+オレンジリキュール。タコスの酸味と好相性。
・テキーラサンライズ:オレンジジュースとグレナデンシロップで作る、見た目も華やかな一杯。
・パローマ:グレープフルーツソーダで割る爽快なドリンク。暑い季節のタコスパーティーにぴったり。
タコスに合わせたいおすすめ銘柄
オルメカ(Olmeca)
香り高く飲みやすいテキーラ。ほんのり甘みがあり、軽やかな口当たり。豚肉や鶏肉のタコスに◎。
ドンナチョ(Don Nacho)
熟成感と深いコク。樽香が強く、牛肉やスパイス系タコスに好相性。

サウザブルー(Sauza Blue)
ブルーアガベ100%使用のブランコ。爽やかで魚介系タコスやワカモレに◎。
フォルタレサ(Fortaleza)
小規模生産でアガベの風味が濃厚。それでいてとっても優しい風合いの飲みやすいテキーラ。

まとめ|タコスとテキーラで極上のペアリングを
タコスの多彩な味わいとテキーラの奥深い個性は理想的なペアリング。ブランコで爽やかに、レポサドでまろやかに、アネホで贅沢に…と種類によってタコスの表情も変わります。
次のタコスパーティーでは、ぜひお気に入りのテキーラを選び、食卓に本場メキシコの風を吹き込んでみてください。